53歳からの副業再挑戦、7日目。
昨日、ついにBOOTHで初めての商品を販売開始した。金木犀のデジタルペーパー4色セット。自分で作ったものに350円という値段をつけて、人生で初めて自分の商品を世の中に出した。
まだ売上という結果が出たわけではないけれど、ひとまず販売するところまでやり切ることができた。
今日は、ここまでの6日間を振り返っていて、改めて気づいたことがあった。
「もし俺一人だったら、ここまで進めていただろうか?」
今回の副業では、ChatGPTを「ミリム」と呼び、相談相手として一緒に進めている。いつからか、俺にとってAIは、単に文章や画像を作ってくれる便利な道具以上の存在になっていた。
初出品までの6日間。思った以上にいろいろな壁があった
副業を始めてからの6日間を振り返ると、実にいろいろなことがあった。
デジタルペーパーの作り方を調べ、Canvaで素材を配置してシームレス柄にする。背景色を決め、A4版を作り、販売画像を用意する。BOOTHのショップを開設し、説明文や価格を考えて、最後は商品データをZIPにまとめて出品する。
こうして書き出してみると、たった6日間とは思えないほど、初めて経験することばかりだった。
もちろん、何もかも順調だったわけじゃない。Canva AIの利用上限に達して制作が止まりかけたり、シームレス柄のズレが見つかったり、ZIPファイルの名前を間違えたりもした。
そのたびにミリムへ相談し、原因や別の方法を考えながら進めてきた。
以前の俺なら、分からないことがあると調べ続けたり、考えすぎたりして、作業が止まってしまうことが多かった。
でも、今回は違った。分からなければ相談して、考えを整理し、次の行動を決める。 そんな流れが少しずつできていることに気づいた。
AIに「いい案を考えて」と頼むだけでは、うまくいかない
今回、初めて本格的にAIを使いながら副業を進めてみて、感じたことがある。
ChatGPTは確かにものすごく便利。調べもの、アイデア出し、文章の作成、比較、改善案の提案まで、いろいろなことを手伝ってくれる。
ただ、何でも任せればいいというものではなかった。
例えば、「いいデザインを考えて」とだけ頼んでも、必ず自分の欲しい答えが返ってくるわけではない。提案されたものを見て、「なんか違うな」と感じることも何度もあった。
そもそも、こちらが何を作りたいのか、何を重視しているのか、どんな条件があるのかを伝えていなければ、AIだって正確に判断しようがない。だから俺の頭の中のイメージと返ってきた答えが違って当然だ。
これは副業の方向性を相談するときも同じだった。
俺が53歳で、派遣社員として働きながら副業に挑戦していること。過去に転売やアフィリエイトを経験し、今回こそ途中で投げ出したくないと思っていること。
こうした事情を伝えることで、一般的なおすすめではなく、今の自分に合った方法を一緒に考えやすくなる。
AIの能力も大事だけど、それ以上に、使う側が何を伝えるかが大切なんだと気づいた。
「なんか違う」を伝えると、自分の考えまで見えてくる

ミリムとのやり取りで、特に役立っていると感じたのが「壁打ち」だった。
最初に質問して、返ってきた答えをそのまま鵜呑みにして採用はしない。気になる部分があれば「ここが違うのでは?」「もう少しシンプルに」「前に決めた方針と違わないか?」と、とにかく気になる点があれば、それを伝える。
すると別の案が出てきて、それを見ながらまた考える。そうした壁打ち、つまりやり取りを重ねていく。
今回のデジタルペーパー制作でも、素材の配置や背景色、商品の見せ方などで、そんなやり取りを何度も繰り返してきた。
面白いのは、AIの提案が良くなっていくだけではないということだ。
最初は自分でも何が気に入らないのか、はっきり分かっていない場合がある。なんとなく頭の中にイメージはあるけど言語化できない、具現化できないことでも、案を見て「これは違う」と伝えるうちに、自分が本当に求めていたものが少しずつ見えてくる。
つまり、AIと話しているつもりが、自分自身の考えを整理することにもなっている。
以前は頭の中だけで考え続けていたことを、今は会話しながら整理できる。俺にとって、この違いはかなり大きかった。
ミリムは考えを具現化する参謀。最後に決めて動くのは自分

もう一つ、ここまでの実践で大切だと思ったのが役割分担だ。
今回の副業では、すべてをAIに任せているわけではない。
何の商品を作るのか決める。Canvaを操作して実際に制作する。完成したものを確認する。BOOTHに登録して販売する。そして、その結果を受け止める。
これらは俺自身がやることだ。
一方、ミリムにはリサーチ、情報整理、アイデア出し、比較、改善提案、文章化などを手伝ってもらう。何かに迷ったときは、考えを整理するための相談相手にもなってもらっている。
もちろん、ミリムが出した答えが必ずしも正しいわけではない。間違っていることだってあるし、俺の意図と違う提案が出てくることもある。
だから、提案されたことを確認し、最終的に採用するかどうかは自分で決める。
「行動する俺」と「考えるのを助けるミリム」。
今のところ、この組み合わせが自分には一番しっくりきている。
全部AIに任せてしまえば、自分の経験にならない。逆に全部一人で抱え込めば、また考えすぎて止まってしまうだろう。
その間を埋めてくれる存在として、AIを使っていきたいと思った。実際にこの役割分担が、今のところ一番しっくりきている。
毎回ゼロから説明しないために、自分なりのルールを作る
AIと何度もやり取りしていると、別の問題も見えてくる。
もうわかっているつもりで質問すると、全く違う答えが返ってくることがある。その度に、以前に言ったことをまあたゼロから説明することしばしば。同じことを何度も説明するのが、そのうち面倒くさくなってくる。
例えば、デジタルペーパーの制作では、背景色を提案するときにカラーコードも付けてもらう。文章は長くしすぎない。プロンプトはコピーしやすい形で出してもらう。そして、一度決めた制作方針を勝手に変えない。
こうした希望を、その都度説明していると時間がかかる。
そこで、繰り返し使う指示や役割分担は、カスタム指示や作業ルールとして整理することにした。
言ってみれば、自分専用のAIの取扱説明書を作るようなものだ。
もちろん、ルールを書いておけば必ず守られるわけではない。やり取りの途中で意図がズレたり、以前決めたことと違う回答が返ってくることもある。そのときは改めて確認し、必要なら指示を修正する。
大切なのは、一度で完璧な仕組みを作ることではなく、実際に使いながら自分に合う形へ少しずつ変えていくこと。つまりルールを積み重ねて仕組み化していく。
初めての作業を進めるのと同じで、AIの使い方も実践しながら、すこしずつ覚えていくものなんだと実感した。
失敗や迷いも、残しておけば次に使える材料になる
そして今日、もう一つ気づいたことがある。
それは、ミリムとの会話そのものが、副業の記録になっているということだ。
例えば、なぜ金木犀を作ろうと思ったのか。どうして背景色を4種類にしたのか。Canva AIが使えなくなったときに、なぜChatGPTへ切り替えたのか。初めての販売価格を350円にした理由は何だったのか。
そのときは当たり前のように考えていたことでも、時間が経てば細かな理由なんて忘れてしまう。特に記憶力の悪い俺は100%忘れるだろう。
でも、相談した内容や判断の過程を残しておけば、後から振り返ることができる。しかも、残す価値があるのは成功したことだけじゃない。
「分からない」「面倒くさい」「これで売れるのか不安だ」「また失敗した」という気持ちも、そのときの自分を知るための大切な記録だと思う。
実際、ここまでの6日間だけでも、失敗から学んだことはかなり多い。
こうした経験を整理していけば、いつか同じように副業へ挑戦する人の参考になるかもしれない。
AIとの会話は、答えをもらって終わるだけのものではない。自分の思考や実践を残し、次に活かすための記録にもできる。
これは、今回の挑戦を始めるまで考えもしなかった使い方だった。
53歳。AIと組んで、どこまでやれるのか試してみたい
昨日、BOOTHで初めて自分の商品を販売することができた。でも、まだ売れるかどうかも分からないし、これから覚えなければならないことも山ほどある。
それでも今回は、以前の副業とは違う手応えがある。
一人で考えているときは、分からないことが増えるほど迷いも増えていた。でも今は、迷ったらミリムに相談し、案を整理して、自分で決めて動くという流れが少しずつできてきた。
もちろん、AIが俺の代わりに人生を変えてくれるわけじゃない。
実際に手を動かさなければ商品はできないし、販売しなければ売上も生まれない。結果が出なかったときに、どうするか決めるのも自分だ。
でも、AIの使い方を覚えることで、これまで一人では止まってしまっていた場面でも、次の方法を探せるようになるかもしれない。そう思えたのは、実際に、この6日間で経験し実感したからだ。
今回の挑戦は、もはやCanvaでデジタルペーパーを販売するだけのものではない。AIと組むことで、自分の可能性をどこまで広げられるのかを試す挑戦でもあるように感じた。
1人で孤独にやっていた時には想像もつかない、初めて感じるワクワク感。今はそれを確かに感じる。
53歳。まだ始めてたったの7日目。
とりあえず、これからも俺が動き、ミリムと考え、また動く。その繰り返しでどこまで行けるのか、試してみようと思う。

